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【中国語流行語解説】「内卷(nèi juǎn)」とは?
中国のニュース、SNS、さらには学生やビジネスの現場でもよく耳にする言葉——
それが「内卷(nèi juǎn)」です。
大学受験、就職活動、企業競争、さらには子どもの習い事まで「最近太内卷了(最近ほんとに内巻だよ)」という嘆きは、中国社会のあちこちで聞かれます。
「内卷」の意味とニュアンス
内卷はもともと社会学・人類学の専門用語でした。
内:内側
卷:巻く/巻き込む
英語では “involution(インボリューション)” と訳され、「発展せず、内部で過度に複雑化していく状態」を指します。しかし、現在のネット中国語では少し意味が変化しています。
現在の意味
「過度な競争」「努力しても全体の成果が増えない消耗戦」
日本語にすると、例えば:「頑張っても報われにくい競争」「みんなが努力しすぎて逆に苦しくなる状態」「終わりのない消耗レース」といったニュアンスになります。
誕生の背景
2010年代後半、中国のトップ大学で使われ始めたと言われています。図書館で深夜まで勉強する学生、インターンを何社も掛け持ちする学生、周囲に負けまいと常に努力し続ける若者たち。
「みんなが努力する → 基準が上がる → さらに努力が必要になる」この終わらないループを指して「内卷」と呼ぶようになりました。その後、IT業界の長時間労働、受験競争、都市部の教育熱などと結びつき、社会全体を象徴する言葉になりました。
例文で理解する「内卷」
① 学生の会話
现在考研太内卷了。(今の大学院受験、競争激しすぎるよ。)
② 職場
我们公司也开始内卷了。(うちの会社も消耗戦になってきた。)
③ 自虐気味に
不努力不行,努力了也只是一起内卷。(頑張らないとダメ、でも頑張っても結局みんなで消耗戦。)
「内卷」と似た日本語は?
日本語で完全に一致する言葉はありませんが、「過当競争」「消耗戦」「同調圧力型の競争」「ラットレース」などが近い表現です。ただし、中国語の「内卷」には若者の不安・焦り・閉塞感といった感情も強く含まれています。
講師コメント
「内卷」は単なる流行語ではありません。それは、現代中国社会の構造や若者心理を映すキーワードです。中国語を学ぶとき、単語の意味だけでなく、その言葉が「なぜ生まれたのか」「誰がどんな気持ちで使っているのか」を理解することが大切です。背景が分かると、情報理解または会話が深くなりなす。
次回の講師コラムでは、
「躺平(tǎng píng)」——“横になる”という言葉に込められた若者の選択について解説します。
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【中国語流行語解説】「赢麻了(yíng má le)」とは?
最近よく見かける「赢麻了」
中国のSNSや動画サイトを見ていると、「赢麻了(yíng má le)」という表現を目にすることがあります。
株式投資、ゲーム、スポーツ、さらには日常の雑談まで、さまざまな場面で使われるこの言葉。
直訳すると少し不思議ですが、実はとても「今どき」な中国語流行語です。
「赢麻了」の意味とニュアンス
赢麻了は、もともと
- 赢:勝つ
- 麻了:しびれる/感覚がなくなる
実際の意味は
「勝ちすぎて感覚がマヒするほどだ」
「圧勝しすぎてもう何も感じない」
日本語にすると、例えば:
- 「勝ちすぎて笑いが止まらない」
- 「もう大勝利すぎて現実感がない」
といったニュアンスになります。
誕生の経緯と使われ方
誕生の背景
この表現は、ネットゲーム・投資界隈・配信文化から広まりました。
特に:
- ゲームで連勝したとき
- 株や仮想通貨で大きく利益が出たとき
- 相手との差があまりにも大きいとき
に、やや誇張・自虐・ネタ混じりで使われます。
ポイント
重要なのは、
- 本気の自慢というより
- 「冗談半分」「ノリの表現」
という点です。
例文で理解する「赢麻了」
① ネット・雑談
这把真的赢麻了。(今回の試合、勝ちすぎたわ。)
② 投資・仕事
最近行情太好了,真的赢麻了。(最近相場が良すぎて、儲かりすぎだ。)
③ 冗談・皮肉気味
你是又赢麻了,我们陪跑。(また君の圧勝か、こっちは引き立て役だよ。)
講師コメント
「赢麻了」は、教科書には載らないが、現代中国語を理解するうえで重要な表現です。
こうした流行語を知っていると、中国の若者文化、SNSの空気感、会話のニュアンス
が一段と分かるようになります。「意味は分かる」から「使われ方が分かる」へ。
それが、実用的な中国語力につながります。
次回予告(講師コラム)
次回は「内卷(nèi juǎn)」とは何か?中国社会を映す流行語を解説予定です。
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